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あなたのすきなところ100こ言わせて

関ジャニ∞さんがすきです/安田担/24歳

クソオタクが普通の20代女性のコスプレを始めた話

 こんにちは。わたくし、あやと申します。某関ジャニ∞安田章大さんと突然の出会いを果たし、約2年。現在24歳、あと一ヵ月も経てば25歳!彼氏なし(歴5年)、仕事はイマイチ、金なし、決して美人ではなく家庭的でもない、何もかもが中途半端なクソ女!こりゃあ一大事!冴えない気持ちで日々を鬱々と過ごし、唯一の心休まる瞬間は布団の中でぬくぬくしながら自担のかわゆい笑顔の画像を見ているとき!です!そんなヤバイ奴がみんなの夢に出てくるぞ!?わあああああみんなにげてえええええええええええ


 2016年わりと最悪でした。(唐突)


 とりあえず1年を振り返る。

1月…元気コン福岡、大阪参戦。安田章大はんへの思いが深まる。

2月…安田章大はんの結婚のウワサで精神が死んだりいろいろ考えて生き返ったりしてたら24歳になっていた。フラジャイルを見て「死なないでええええ」と大泣き。すばるくんの『歌』を聴いて、すばるくんのカリスマ性にひれ伏す。

3月…社会人になってから初の部署異動。支店勤務。ほんの少しのやる気とものすごく大きな不安を抱え、新部署での業務にあたる。客に散々ボロクソにされ、「ここにはAKBみたいな子がいないから解約するわ」と言われ定期を解約される。しまいにはポイント10倍デーの日にドラッグストアの店員にポイントを付け忘れられたせいで精神が完全に死に、二晩ぐらい大泣きし「あのくそオヤジ絶対見返してやる!」と燃え上がりダイエットを開始。

4月…ダイエットで始めたランニングがいつしか仕事でのストレスの捌け口となり、ジムでイケメンカメラ目線陸上を見ながらひたすら走る。走り続ける。祝☆スキャナー公開。佐々部悟のクレイジーさと弱さを併せ持ったその人間性にゾッコン。クレイジー殺人鬼の自担!死ぬまでに見れてヨカッター!世界サンキュー!

5月…マジで仕事をやめることを考え始める。

6月…ノルマで精神が死ぬ。鬼電の甲斐もなくリサイタル一般に落ち『夏はお金ためて、冬会いに来てなぁ』と自担に言われる夢を見る。職場に出入りする業者の人(28歳)と偶然にも相席居酒屋で出会い、LINEをはじめる。乙女モード突入。4㎏の減量達成。

7月…気になる人と食事へ。ガンガン(当社比)押す。手ごたえがなくのれんに腕推し状態でもとりあえず押す。

8月…めちゃめちゃ遊びまくる。大学の友人たちと朝4時まで飲んで飲まされゲロを吐く。好きな人とも飲みに行く。特にラブアクションも起こせず凹んで終わる。リサイタルにも地元の花火大会にも行けず、オタ垢ではリサイタルを楽しむツイートばかり、リア垢では彼氏と花火に行く友人たちのツイートばかりでうんざりする。おひとり様を満喫しすぎてひとりでシンゴジラを観にいく。

9月…ガチで嫌気が差して転職することを決める。公務員試験の勉強を始める。カープをみにいく。私が行ったときだけ負けたので「お前のせいや」と友人たちから責められ精神が死ぬ。好きな人は相変わらず脈なしで、アプローチするのも疲れたので、LINEをいきなりぶっちぎる。勝手に恋して勝手に失恋。職場で、嫌いな同期に似ていると言われ過ぎて自分のこともどんどん嫌いになっていく。

10月…休日が試験やらイベントでつぶれる。公務員試験の勉強に早くも疲れる。安田離れが顕著となり、ファンクラブ更新をやめると決めた矢先に『コンサートやるでー!!!!』と案内が届き、その郵便物を見た瞬間、まるで元彼を思い出したかのように気持ちがぶわぁっとこみ上げ慌てて更新。やっぱり、腐ってもオタク。

11月…ノルマのせいで精神が死ぬ。「アイアムアクイーン!!!!!!!!!!」とトイレで叫ぶことで、なんとか精神を保つ。
   
12月…地元の友人たちと温泉旅行、終わらないノルマ、友人たちとごはん、終わらないノルマ、るんるん気分で東京ショッピング♪、終わらないノルマ、ノルマ、ノルマ……
エイタメ東京17日参戦後、楽しかった思い出の世界と終わらないノルマしかない現実世界とのギャップで精神が完全に死ぬ。夜中から朝にかけて涙が止まらなくなり、家族にマジで心配される。結局、月末ギリギリでノルマを達成し、無事年末を迎える。祝☆俺節決定。


控えめに言っても精神死に過ぎてない?

 今年がマジで最悪だったというのは、自分のことを徹底的にハチャメチャ嫌いになった1年だったから。
私は元々自分のことが嫌いだ。不細工かと言われればそうでもないけど、美人ではない。スタイルは確実に悪い。気も利かない。頭が固く融通が聞かない。うまく世渡りできない。そしてずぼらでガサツ。
 
 最大に最悪なのはネガティブさ、それゆえの卑屈さ。
楽しそうな人を見れば『わたしなんか全然楽しいことないのに…』。彼氏の話をしている人がいれば『あーあ。私はあのこと違って彼氏なんかいないし、好きになってくれる人もいない。そんで永遠に独りなんだろうな…』……いま書いてるだけでウッってなったよ。
 
 余談ではあるが、どうして私の正確がぐりんぐりんに捻じ曲がってしまったのかといえば、あまり人のせいにしたくはないが、少なからず母のせいだと考えている。彼女は私を否定するような言葉をよく投げつけてくる人間だ。そりゃあ、ノルマだけ厳しく給与の低いような企業に入り、見た目も大して美人でなく、素敵な彼氏もおらず、孫を見せてくれるのがいつになるかも分からないのに、ヤスダとかカンジャニエイトとかジャニーズに夢中で休日はずーっとダラダラしてる干物娘を見れば腹も立つだろう。親孝行からはあまりにも遠ざかりすぎている。 
 「デブ」や「ブス」は当たり前、「あんたってほんとに…」は枕詞。
言われ過ぎて慣れていたし、そんなやりとりが普通のどの母娘にもあてはまるコミュニケーションだと思っていたのだが、その言葉によって私のHPはゆっくり確実に削り取られていたのだろう。
 そんなある日、ニュースを見ていたら『毒母』という言葉を耳にした。意味を知るうち、それが母にも少なからず該当している言葉なのだと知った。テレビで紹介されていた事例ほど酷いものでないとはいえど、怒りは沸々と湧いた。「母のせいで私はこんな性格になってしまったんだ」と母を猛烈に恨んだ。
 その直後、廊下で母と顔を合わせたのだが「あんたってほんとデブ」といつものように貶された。その瞬間私が選んだのは、『だいばくはつ』。瞬間でブチ切れて、「うっせんだよこの毒母が!」的な超絶口汚い言葉を投げつけたまま部屋に篭り、泣いた。彼女とはそれから3日くらいまともに口を利かなかった。直接口を利かない私に、LINEで詫びてきても無視。今まで何か言っても特に反論もせず泣きもしなかった娘の突然の反抗に彼女は戸惑い、そして何かに気づいたようで、以前のように私を貶すことは大幅に減ったのだった。めでたしめでたし。



 余談ながい(笑)つらつらと母について書いてみたが、結局のところ『母が毒母である』ということと、わたしが2016年を鬱々と過ごしたことについては直接的な関連性がない。最大の原因は『人にあるものを羨ましがるだけで、自分を変えられない』ということでしかなかったと、これに尽きる。
 

 そんな私に、11月くらいから変化が起き始める。
 11月中旬、雨宮まみさんの『女子をこじらせて』という御本を読んだ。これはこじらせ女子という言葉の生みの親である雨宮さんの半生を赤裸々に語ったエッセイなのだが、まるで私自身の思考をそっくりそのまま書いたのではないかと錯覚するくらい、本に書かれていること全てに共感せざるを得なかった。
 自分の女性性にコンプレックスを抱え、口癖は『私なんて…』。自分のことを愛せず、愛してくれる人に出会えばその人に不信感を抱き、そんな現状を変えるための努力も端から無駄だと考えなにも行動できない。そんな、雁字搦めになった、自分。
 本を読みながらぼろぼろ泣いた。こんなにも自分に寄り添ってくれる本に出会ったことはない。こんなにも孤独を分かり合ってくれる本があったなんてと、とても嬉しく思ったのだった。


 ちょっとスピリチュアルな話になるのだが、『女子をこじらせて』を読んだのが一つめの転機とするなら、二つ目の天気はその数日後、某占い師の方の講演会に行ったことであろう。某ananなど有名雑誌でよく名前をお見かけする彼女が地元に来ると知った私はハチャメチャにテンションが上がり、友人と連れ立ってその方の講演会に出かけた。講演会では、文字や数字がびっしりと羅列された一枚の用紙を渡され、例に倣って各々がマインドナンバーを出した。その際に知った自分のマインドナンバーは『4』だった。意味はQueenであるという。Queenの欄を見ると説明がびっしりと書かれていた。

 『あなたは幼い頃からカリスマ性があり、いつまでも注目の的。あなたのファッションや言動は流行の発信源となることも。(中略)地位や権力金運に恵まれ、企業家や玉の輿、成功者も多く、あなたが今の環境に満足していなかったり自分らしく生活できていないと思うなら見直す必要があります。好きなことや得意なことを伸ばすことで豊かになります。だってあなたは女帝なのだから人の顔を気にしたり、我慢は禁物です』

 読み終えた私の頭の中を強烈な電流が駆け巡る。

 「普通の女の子とは違って私は可愛くないから流行に乗ったって意味ない。男なんて私を愛さないし見向きもしない。だったら一人で生きていかなくちゃ。お金を無駄になんてできない。いろんなことを我慢しなきゃ。この先不安しかない将来のために備えておかなきゃ。」
それが私の基本的な思考だった。ものすごく悲観的で生きていることが楽しくなさそうな思考である。だが、それが変わった。
『あなたは女帝なのだから』その一言に動かされ、ぬかるんだ地面ばかりを見て生きていた人間が、初めて青空を見た、たぶんそんな感じ。涙が出るほど心が動かされた。

 結局、現状に満足できていないのに、不満を無理やり押さえつけ息を殺してひっそり生きようとしても、不満はするすると頭をもたげて、目の前をちらつく。だから、毎日が鬱々としていたんだなーとそのとき痛感した。そりゃそうだ、自分の思考や生き方に「これでいいのだ」と某パパのように納得さえしていれば、鬱々することすらなく淡々と日々をこなせるはずだったのだから。普通の人ならすぐにでも分かるような、そんな簡単なことに、私はやっと気がついたのだった。

 変わりたい!変わらなきゃ!そんな思いが12月末に大爆発。そういうわけで、今までの「○○は私には無意味」みたいな変な固定観念をとりあえず取っ払うべく、まずは自分が我慢した欲しいものをとりあえず全部買おう、今まで諦めてたけどやっぱりやりたいと思ったことはやろう。そう決めた。

①髪を染める
②可愛いコートを買う
③可愛い鞄を買う
④パーマをあてる

以上4つが、12月末に行なったことである。

しょっぼ

 皆さんそう思ったでしょ~~~~~。
こじらせ女の(というか私の)怖いところって、世の女の子が「これやってみよう」「あれ買ってみよう」みたいな軽く身構えずにできることを、自分には許されたものではないと勝手に思い込んでしまうところである。
私だって人並みに、身なりには気をつけているし、髪だってめっちゃ綺麗にしてる。でも、私だって実は願望くらいあった。
そんな最低限身なりを整えてるとかじゃなくて、歳相応のお洒落がしたかったのだ。雑誌に出ているモデルさんみたいに可愛いゆるふわカールの茶髪を揺らして白いコートを着て、可愛い鞄を持って歩きたかったのだ。
私はそんな願望に蓋をして押さえつけていた。黒髪ストレートの髪を一つにくくって、セール品のあんまり気に入らないような無難な鞄を持って、これ何年目だっけ?みたいなコートを着て街を歩いたって、結局隣を歩く可愛い友達と比較して惨めさでしんどくなっただけだった。だから、とりあえずすぐに行きつけの美容院に電話をして髪を染めた。そこから怒涛の自分クラッシュが始まったのだった。

黒髪ストレート
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ユナイテッドアローズで白コートを買ったよ
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5年ぶりの茶髪になりました!ケイトスペードでカバンも買ったよ~。
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人生初パーマ!
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 長々と書いたら疲れました。(笑)
気が向いたら後編書きます。後編は、メイクを変えた話と、人生初の街コンに行った話をしようと思います。
ぶひぶひ。

元気コン支出まとめ

元気コン 支出まとめ

①1.3福岡
チケット代 8100円×2枚 16,200円
食事代 2,118円
ホテル1泊+新幹線往復 31,000円
ホテル2泊目 5,400円
グッズ代 9,600円
福岡市内交通機関 2,000円

小計 66,318円


②1.16大阪
チケット代 8,100円
食事代 3,830円
バス往復 10,000円
ホテル2泊(スーパーホテル) 10,900円
大阪市内交通機関 1,300円

小計 34,130円


③その他
双眼鏡 1,700円
家⇆広島往復 6,000円
友人への宿泊お礼、家族への土産代等 8,598円

小計 16,298円


①+②+③=116,746円
予算 126,300円だったため、
繰越は、9,554円


というわけで、今更ふりかえる、元気コン2回の参戦の総支出。結果116,746円でした〜\( ˙▿︎˙ )/予算内でした〜!パチパチパチ。予算は12万円台にしていましたので適正に処理されたことがお分かりでしょう。(誰)


工夫した点

削るところは削る

これにつきます。これしかないです。わたしは特に、1人の時の食費を削りまくりました。福岡はもつ鍋以外譲れないものが別になかったので、家から持参していた3本のペットボトルのお茶と、玄米ブランで乗り切りました。大阪も、ライブ前日の友人との飲み会が2,000円を切りました(鳥貴族様様です)また、ライブ終了後は、削る削らない関係なく、生の自担の可愛さとエロさとかっこよさに衝撃を受け食事が喉を通らず、ビールしか飲めなくなり(ビールだけは飲みたかった)勝手に食費が削られました。「なんだろう…胸がいっぱいで…。自担の存在だけで生きていけるってこういうことなのかなって…。」そんなことを言いながら涙ぐむわたしを尻目に、共に参戦した安田担はお好み焼き、チャーハン、デザートのクレープをペロリと平らげていました。なにこの違い。
また、ホテルについても特にこだわりはないのですが、綺麗で朝ごはんがついて(プランによりますが)アメニティももらえてアクセスも不自由ないといえば、やっぱりスーパーホテルではないでしょうか。すっげえ安いって訳でも無いですけど、スーパーホテルは最高ですよほんとに。従業員さんの接遇も、どの店舗に行っても最高です。福岡は1泊しかできませんでしたが、大阪は連泊させて頂きました。「eighterさんですね(^-^)」ってフロントの人にバレました。バレバレでした。
大阪西区の湯元花乃井は温泉が売りみたいで、とにかく素晴らしかった…!いろいろな種類の温泉があり、しかも夜はおそくまで朝は早くから営業してらっしゃるので、使い勝手が大変よろしいです。そしてなによりアクセスは感動モノでした。ライブ帰り、大阪駅と方向が違うためか、スーパーホテルの最寄り駅への地下鉄に乗る人があまりおらずスイスイで帰れました。近くにセブンイレブンもありますし、最高ですよ。大好き、スーパーホテル。(グッ)
あとはグッズも、自分が本当に欲しいものしか買いませんでした。まるたんのファイルとおくらのフォトセットは完全に衝動買いでしたが、買ってよかったです!いまも舐め回すように眺めてるんで!!!

しかし田舎の民のため、1度広島に出ないと新幹線に乗れないとうことがつらいですね。総理大臣になって家の前に新幹線を開通させてやりたい気持ちでいっぱいです。駅の名はもちろん安田章大駅です。いや、総理大臣になったら東京から新幹線に乗って家に来てもらってわたしのためだけにライブしてもらえばいいやん…。ナイスアイディアやん…。


今年は夏コンがあるのかどうか分かりませんが、そろそろ2万円ずつ積立はじめようかとおもいます。えへ。

自担が結婚するとか言う噂をきっかけにオタクがあれこれ考えた話

  ど新規クソ野郎のわたしが、「これがジャニオタの苦悩なのか…!ああ!」と実感した出来事がありましたので、それについていろいろ考えた結果。
※読んでくださる方へ。ただのデマについて、オタクがあれこれ1人で勝手に悩み、1人で勝手にスッキリして前向きになった話なので軽い気持ちで読んでほしいです。もはや中盤あたりは文末に(ガセでしたが)をつける勢いで読んでください。




  2月9日。けだるい火曜日。いつものように出先で用事を済ませたわたしは、車に乗り込み、エンジンをつけると同時にiPhoneを取り出した。Twitterをなんとなく眺め、慣れた手つきで自担の名前を検索欄にうちこんだ。職場に戻る前の、いつもやってる息抜きである。

  しかし、息は抜けるどころかつまった。わたしの目を釘付けにしたのは、彼のプリチーな笑顔やオス丸出しのエロい顔の画像ではなく、検索欄に突如現れた彼の名前の隣に並ぶ"結婚"の二文字。違和感しかないそれを見つめたまま数秒間固まるわたしをからかうかのように、カーステレオの音楽は鳴り響いていた。『誰とも付き合わないって〜言ったじゃないか〜〜』
  ステレオよ、誰がうまいことやれと言った。



  結論から言えば、今回のそれはただの噂に過ぎなかった。メンバーみんなでファミクラに行くということは最近の同事務所他グループのあれこれからして、解散やメンバーの脱退があるのではないかという、ライオンも宇宙に行ってしまいたくなるような飛躍しまくりの憶測が伝播し大騒ぎになったようだ。

   そして、もしかしてメンバーが結婚するのではないか説を提唱する者が現れ、グループの中で1番結婚する可能性が高いメンバーとして白羽の矢がたってしまったのがわたしのきゃわゆい目に入れても痛くない自担だったのである。
  タイムラインを眺めれば、『こんなくだらない噂を流すな』と怒る人『やだやだやだ』『死ぬ』『無理』と噂を信じ鬱ツイートを垂れ流す人『今日のごはんはなにかな〜』と慣れているのか今回の一連に全く関心を持たない人など、多種多様で、様々な反応を見るのは大変面白かった。
  
 じゃあ、わたしは?
 わたしは、どんな反応していた?

  まず、結婚の二文字を目にして固まった。
 冷えた指先で画面をスクロールし、ただひたすらタイムラインを追っていた。しばらくして、これはどうやら信憑性皆無のガセだと判断し、安心して息を吐いた。その瞬間、知らず知らず口から漏れたのは、「なんだよ。不吉なこと言うからびっくりしちゃった〜」という一言だった。 

 はた、と、我に返る。

  不吉?
  結婚て不吉なことだったっけ?

  茫然とした後、一気に罪悪感に襲われた。だって、彼にとってのとてつもなく大きな幸せになり得るであろう結婚を、一瞬のこととはいえ全力で拒絶してしまったのだ。 その後職場に帰ったが、仕事はぜんぜん手につかなくて、終業まで心ここに在らずだった。結局その日、仕事中何度も盗み見たTwitterのタイムラインに新情報は何一つあがらなかった。



  そしてタイトルにつながる。
  毎日毎日、わたしは自担からたくさんの幸せをもらっている。プリチーな笑顔、エロいオスの顔、ギターを弾く真剣な顔。彼は、いろいろな表情を、雑誌やテレビ、ときにはドラマや映画など、様々なものを通してわたしに見せてくれる。彼に仕事が決まればそれだけで嬉しいし、欲しい言葉だってたくさん言ってくれるし、歌声も披露してくれる。その度にわたしは喜ぶ。気持ち悪いくらいニタニタしながら奇声をあげて喜ぶ。自担と向き合うときのわたしは、人間をやめている。

  与えられてばかりのわたしは彼の幸せを、笑顔を直接作ることはできない。せいぜい彼の載ってる雑誌や出演作品の媒体を積極的に買う『お得意さん』になるくらいのことしかできないのだ。それも彼から与えられるものに比べれば、微々たるものだ。なのに、わたしは、彼の結婚の二文字に酷く胸を重くし、拒絶した。
  彼はアイドルという職業をしていて、なんだかすごい一流事務所に所属していることを除けば、ただの東京在住の31歳男性でしかない。彼の顧客である全国津々浦々の女たち(わたしを含む)に、金を落とし続けてもらえるのかという最大の問題点を乗り越えられたなら、彼はいつでも結婚できる。生涯添い遂げる1人の女を選んで、家庭を作ることができる。そう考えたら、わたしが見ている、知っている彼なんて、業務遂行中の彼でしかなくて、それもほんの一部でしかない。近くにいる家族や友人のことさえ全て把握できるわけなどないのに、ましてや遠くの自担について隅々まで知ることなどできるはずがない。そんな当たり前のことを実感して、寂しくなって、凹んで、貪欲な自分に気がついてバカみたいだなと笑った。

  わたしはわたしでクソ田舎の、猿が遊ぶような山奥在住の20代の女だ。美人ではないしブサイクなわけでもない。5年くらい彼氏がいない。恋もしていない。そんな枯れ果てた生活の中に突如現れたオアシス(自担)に救われている干物だ。自担のことが大好きで、自担以外異性として見られず、身近な男たちをじゃがいもとして見ているような生活を8ヶ月近く送っているし、たぶんあと数年はこれが続く。だけど、今後わたしの人生において、自担と運命の巡り合いを果たす日が来ないと割り切ってはいる。
  なのに、欲張りなわたしは自担が誰かのものになってしまうなど考えたくもない。

  ふと、自担のどんな所が好きなんだったっけと考えた。いっぱいありすぎて言い切れない。言葉に表せないようなマニアックなのも数えきれないくらいある。だけど、一番はあの笑顔だと思っている。一目惚れした、あの笑顔。
  だけど、あの笑顔だけではたぶんここまでわたしの心を鷲掴みにすることもなかった。掘れば掘るほど出てくる彼の『いい人』エピソードだ。メンバーからは、あんなに優しやつはいないと言われ、彼と遭遇した一般人にも『優しかった』と喜ばれ、共演した方にも『礼儀正しく、まっすぐな好青年』と絶賛される、彼のそんな人柄。グループでは決して目立つ方じゃないし、もっとグイグイ行けばいいのになんてこちらがヤキモキしてしまうほどに人を優先する彼。そんな、どこまでもお人好しな彼だからこそ好きになったのだと思う。

  とても心が優しく、清らかで、温かい人だ。生きることにひたすら前向きな人だ。だから、もしも彼がここにいたとして、わたしに嬉しいことがあれば一緒に手を取り合い喜んでくれるだろうし、悲しいことがあればそばにいて痛みを分かちあってくれるのではないのかな〜なんてぼんやり妄想をしていた。そうしたら、わたしのその日1日のモヤモヤは消え去った。わたしの幸せを喜んでくれそうな彼の幸せを、わたしも一緒に喜べるようになりたい、と思った。
  

『ついてこい』
  1ヶ月前のコンサート。ギターを抱えた彼が男前な笑みを浮かべながら、会場にいる5万人にまっすぐな言葉を与えてくれた。彼のアドリブに歓声があがり、わたしも涙ぐんでいた。その情景を今でも思い出して胸が熱くなる。
  なのに。彼はそう言ってくれたというのに、おきざりにされることを拒み不安になっていた自分。わたしは、わたしが知らない彼が存在することに恐怖し、結婚することでわたしの知らない彼が更に増えてしまうことをイヤがっていたのだ。だが、わたしが自信を持って信用している彼が、どうしてわたしをおきざりにしていくことがあるのだろう。どうして間違えた選択をするだろう。『ついてこい』と彼は言ったのだ。彼が選ぶ道ならば正しいに決まっている。
  とても誇らしい気持ちが蘇った。そうだ、安心してついていこう。

  「ぜったいふりむくわけにはいかないぜ〜」 
  帰り道、星空の下、なんだかんだ一周回ってスッキリしたわたしは静かに呟いたのだった。



はじめてのジャニーズ(2)

  
  5月。GWに入り、わたしは大学の友人たちと会った。卒業後約一年の期間を経て久しぶりに再会したメンツにテンションもあがり、話は盛り上がる。一次会二次会とビールが進み、浮かれポンチでホテルへと帰還。ホテル宿泊組は4人、それぞれのベッドに寝転んだ。
 その日はちょうど土曜日であった。ドS刑事の放送日であったが、酔が回った頭がそれを思い出したのは23時。「あ〜ドS刑事忘れてた〜大倉くん〜」とがっくりうなだれた。すると、その時一人の友人が、「ねえねえ♡一緒に見よー♡」とわたしのベッドにダイブしてきた。一体何なんだと顔を上げるとiPhoneの画面で再生されているのはどうやら男性アイドルのライブの光景であった。

「だれ?」
 「関ジャニ∞だよー♡」
「え、大倉くんもいる?」
「うんうん!これだよ」

  正直言うと全く興味がなかった。だって、わたしの今夢中な人が大倉くんなのは間違いないのだけれど、それはなにかのドラマに出てる大倉くをであって、別に関ジャニ∞の大倉くんには興味無い…ブツブツ。などと言いながらも大倉くんの甘いルックスに目が離せなくなっていく。彼が歌い踊る姿から目が離せない。だが、アルコールのせいで眠気が尋常ではなく、わたしは、半分寝ながら「やっべえ…大倉くんめっちゃかっこいい…zzz」と呟いていた。そんなわたしを友人はなかなか寝かせなかった。 「寝ないで〜!わたしのヤスみて〜!」  「起きてるよ…起きてる…えっ…」

  半年以上が経った今、その時のことを思い返すと、あれは十祭のいろは節だった。トロッコの上でキラキラスマイルをばら撒き、ハッピーオーラ全開で客席に手を振る、青いハッピを着た彼。わたしは完全に目が覚めた。そして「これもみて〜!」と、半ば強引に見せられたキンキの硝子の少年を歌い、エロい顔をした後舌をペロッと出した彼(表現力のなさ)にトドメをさされたのだ。頭の中を電流が駆け巡る。心臓がばくばくと鳴り出す。

 完全に一目惚れだった。

「だれ…これなんていう人?」
「ヤスだよ。安田章大くん」





  関ジャニ∞というグループを、わたしその時までよく知らなかった。ズッコケ男道を歌う人たちだというのは知っていた。8人いたけどある日7人になったこともうっすら知っていた。


  錦戸くんはめっちゃ俳優業してるイケメンだけどこわいひと。
村上くんは夜ふかしにでてるむっちゃおもしろいひと。
横山くんは顔がめっちゃ綺麗なひと。
丸山くんは大学時代好きだった人にちょっと似てるぬーべーのひと。
名前知らないけどなんかオッサンみたいなひと。(すばるくんのこと) 
大倉くんはまじで顔がタイプなひと。
 
  メンバーが7人いることは知っていたくせに、わたしはそれまで上記6人のことしか関ジャニ∞のメンバーとして知らなかった。その、全く前知識がなく名前も知らなかった安田章大さんに、わたしは一目惚れしてしまったのだ。わたしの人生はこの出会いによって大きく変わったと言える。

  元々わたしは二次元を好んでいた生き物だ。この10年間は漫画やアニメの登場人物を勝手にくっつけて勝手に妄想したりニヤニヤしたり泣いたりするのを生業にしていた。俗に言う腐女子だ。去年の冬も、寒空の下、わざわざ田舎から東京のイベントに足を運び嬉嬉として薄い本を大量購入していたというのに、その数ヶ月には全く別の世界、つまり三次元のイケメンにハマってしまったのは、ほんとうに人生の転機である。しかし腐女子だからこそこの世界にハマってしまったんだろうなとも思わざるを得ない。だって、『安田』で検索したら『安田 大倉 エピソード』が関連でヒットして、湯水のように大量のカワイイエピソード出てくるこのネット社会がどう考えても悪い!!(むせび泣きながら)

 とにもかくにも、大倉くんによってジャニーズ沼の淵に立たされたわたしは、安田くんによって沼に引きずり込まれた。それは、なおも底が見えない、沼である。

はじめてのジャニーズ

  ジョジョラーのわたしが、突然ジャニオタになった。どうしてこんなことになってしまったのか忘れるわけにはいかないので、ここに記すことにする。

   2015年、大学を卒業後地元で働きはじめて迎えた2度目の春のこと。
 『ドS刑事!○月○日スタート!!』(ニュアンス)(よく覚えてない)
 夕飯時、テレビの中の凛と鋭い若い女性の声に反応し、箸を止めた。しかし今思い返せば、そのときのわたしは『ドS』という単語に本能的に反応しただけだったのだろう。なにせわたしはド変態だから。
   とにもかくにもその方向に目を向ければ、「あーあなたドSっぽいですねー」と言いたくなるような目でこちらを睨みつける黒い服をまとった女。そして、その横にはなんとまあ、首輪をつけられ引っ張られている長身の情けなさそうなヘタレ男。

  その男を見た瞬間、わたしの体内には電流が走った。

 1秒後にはわたしの手は箸を投げ出し、iPhoneをつかんでいた。Googleを開き『ドS刑事』と打ち込む。Google先生に聞いてもわからないことなど何もない。教えてくれ、あの男は一体誰だ。顔面がチョータイプだ。誰だ、誰だ、誰なんだ。Google先生はドS刑事の公式サイトを表示した。

  それがわたしをジャニーズという底なし沼の入り口にわたしを誘った男、大倉忠義さんとの出会いである。


  それから毎週土曜21時はわたしにとってかけがえのない至福の時間となった。だって、顔面がチョータイプの男がスーツを着て刑事をやっているのだ。それもただの顔面がイケメンの刑事ではなく、年下の気の強い女に蔑まれたり侮辱されたり不当な扱いを受けたり女装して惜しげも無く美脚を晒してみたり泣いてみたりおこってみたりと、とにかく目が離せない最高にかわいいとびきりの刑事なのである。

  さ、最高か?最高すぎか?久しぶりに面白いドラマと出会ったとわたしはとても満ち足りた気持ちになった。
   しかし、それもつかの間、すぐにドラマだけでは足りなくなっていった。当たり前だ。代官山とかいう顔がすげえイケメンのヘタレ刑事は実在していない。彼はドラマの中の架空の人間であり、『演じられている』だけなのだ。実在するのは大倉忠義という俳優である。(関ジャニ∞大倉忠義という認識がわたしにはまだなかった)そうだGoogle先生に聞こう。もっと探そう。そうすればいろんな彼に出会うことができる。わたしはパソコンをたちあげた。

大倉忠義  出演』検索

  案の定、画面には大量の検索結果が並んだ。ドラマ、映画、舞台名の羅列。その中に見つけた『ヤスコとケンジ』の文字に目を止めた。『 ヤスコとケンジ』はわたしが中学時代最高にハマっていたイカしたドラマである。そういえばあの頃、わたしは「椿くんヤバイマジヤバイチョーヤバイマジタイプチョーカッコイイ」などと騒いでいた。まさか、その椿くんを演じていた男と、なんと約7、8年もの月日を経て邂逅を遂げルとは。まさか、まさかこんなにも熱い恋をすることになるとは。大倉くんには悪いが、わたしは勝手に彼との運命の巡り合わせを感じていた。
 →後半に続く